インターネットが好き。というより、光ファイバーが好き。Wi-Fiが好き。ルーターが好き。光が、点滅していることが好き。

君が好き。というより、人間が好き。肌が好き。皮膚が好き。愛が好き。

本が好き。というより、紙の束が好き。紙の束を、手に持った感じが好き。紙の匂いが好き。インクの匂いが好き。匂いをかぐことが好き。印刷が好き。文字が好き。文字の形が好き。情報が好き。通信が好き。世界が好き。社会が好き。愛が好き。人間が好き。他者が好き。普通が好き。生活が好き。人生が好き。冒険が好き。不安が好き。わからないことが好き。疲れが好き。うんざりが好き。怖いが好き。ロマンチックが好き。セブンイレブンが好き。無印良品が好き。自分が好き。僕が好き。

ぜんぜん別の場所にあるものが、重なって見える。いま起こっていることが、いつか体験したことのように感じられる。速すぎてよく見えないけど、出会った瞬間に別れている。それを繰り返している。からだの輪郭が高速に振動して、中と外が入れ替わっている。なんども死んでは、生まれ変わっている。それはそれとして、わたしたちはきょうも暮らしていかないとならないから、便宜上こんなことを TRANS BOOKS と呼んでやりすごしているわけなのだが。

イベント「TRANS BOOKS 2019」のために書いた詩。YouTubeのライブ配信で朗読しました。 https://twitter.com/shikakun/status/1198417619142901761