2025年のはじまり。毎度のことだが、年始になるとなにかを始めたくなる。最近は文章がどんどん書けなくなっているのもあり、訓練として週単位ぐらいの無理のないペースで日記を書いてみようと思う。
今年の正月休みはパートナーと別行動で、わたしは年越しだけ実家に帰って、あとは自宅で過ごした。作りかけで放置していたReactコンポーネントライブラリの開発のつづきにとりかかってみたり、買ったものの電源さえつけてなかったRaspberry Piをセットアップしたり、録りためるばかりで観ていなかったテレビ番組を消化したり、本を読んだり、散歩したり、自炊もせず、好き勝手に暮らした。そうすると、あきらかに「回復」した。ちょうど1年前、前職を辞めて有給休暇を消化していた時期と、同じくらいの心持ちかもしれない。
だれにとっても平等に、等価に与えられたように思える時間。わたしの時間を売ってお金へ換金し、そうやって得たお金を払って、誰かの時間を買う。Uber Eatsを気軽に使う気になれないのは、時間を換金するグロさが、わかりやすく感じられるからだろうと思う(別にUber Eatsに限った話でもないのに)。やはり、わたしを取り戻すには時間が必要だ。それも定期的に、ある程度の長さの時間が。
以下に、今週のよかったこと、おもしろかったもの、気づいたことを書きます。
TaiTanと玉置周啓
ラジオ番組「脳盗」のゲスト回をたま〜に聴いていたくらいだったけど、昨年末からポッドキャスト「奇奇怪怪」にハマって、週一更新を待てずにアーカイブを遡って聴くようになり、月額制のコミュニティ品品団地にも入会した。会員になると聴ける、朝日新聞の記者による兵庫県知事選を解説するポッドキャストは特におもしろかった。
この正月でいうと、「脳盗」の元日特番の魚豊との鼎談がおもしろかったし、NHKの特番「あたらしいテレビ」に出演したTaiTanによるおすすめコンテンツの紹介も、ひとりだけ毛色の異なるチョイスをしていてよかった。玉置周啓は人柄が良すぎるし、ふたりのふざけたやりとりのなかの絶妙なツッコミの間と、言葉の選び方のファンになっている。
野木亜紀子
TBSの新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」。夕食時にパートナーが観はじめたので、いっしょに観ていたら最後まで観てしまった。昨年のテレビドラマ「海に眠るダイヤモンド」も、同じように最後まで観た。パートナーのおかげで出会えた作品。
自分でいうのもなんだけど、わたしがテレビドラマを最後まで観るのはめずらしい。テレビドラマって映画よりもわかりやすさが優先されて、登場人物が自分の思いをしゃべったり、過剰に音楽が流れていたりして、言葉や意味が強すぎるように思っていた(勝手な印象)。ただ、野木亜紀子の脚本は、悪そうに描かれた人がぜんぜん悪くなかった… みたいな、わかりやすさを用いて視聴者を誘導しつつ裏切る構成が多用されていて、おもしろい。描き方の価値観も違和感がなく、安心して観ていられる(めちゃ偉そう)(2本しか観てないくせに)。
RealRomantic
日プ女子こと、オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」でデビューしなかった、高橋妃那、内山凜、田邊果凜が所属する7人組のアイドルグループ。あんまり詳しいことは知らないし、デビュー曲のCDの発売は2025年4月なのに昨年末から配信がはじまっていて、デビューとはなにかって感じだけど、この「BLOOMING」という曲が良すぎて繰り返し聴いている。リアルロマンティック、という名前がすてきだなと思う。
話した
いわゆる事実婚の状態にあるパートナーと、改姓や、子どもをつくるかどうか、家を買うのか、生命保険の見直し、といった話をした。話せてよかった。あわせて、大変反省した。わたしの悪いところは、話したくないときに話すことから逃げることで、どちらかが話したいと思うなら、いつでも、なによりも優先して話すべきだと思った。